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犬にあげてはいけない(あげるべきでない)10の食べ物!欲しがる理由と症状を解説

雑食の犬は、ドッグフードや犬用のおやつの他にも様々な食材を食べることができます。

「ペットの愛犬にもいろんなものを食べさせてあげたい」

「同じものを一緒に食べて、おいしさを共感したい」

などの思いから、身近な食材をあげたいとの思いを持つ方もたくさんいます。一方で、犬は人間と全く同じではないので、あげてはいけないものや危険性のあるものもあります。また、飼い主さんが危険だとは分かっていても不注意などにより、ついうっかり犬が食べてはいけないものを口にしてしまうことがあります。

(例)

・目を離したすきに、犬が机の上のチョコレートを食べてしまった

・散歩中に、道路に落ちていた鶏の骨を、飼い主さんが気付く前に食べて飲み込んでしまった

この記事では、犬にあげてはいけない(あげるべきでない)10の食べ物を紹介したうえで、犬がなぜ食べてしまうのか、どんな状況で食べてしまうのか、万が一食べてしまったときにはどのような症状が出るのかについて解説します。


目次[非表示]

  1. 1)絶対に与えてはいけない5つの食材とその理由
  2.  1-1. チョコレート
  3.  1-2. タマネギ・ネギ
  4.  1-3. ブドウ・レーズン
  5.  1-4. キシリトール入りのガム
  6.  1-5. 鶏の骨
  7. 2)注意が必要な5つの食材とその理由
  8.  2-1. レバー(豚・鶏)
  9.  2-2. ほうれん草
  10.  2-3. 煮干し・海苔
  11.  2-4. 生卵(白身)
  12.  2-5. 生肉
  13. 3)ペットフードの与え方や原材料にも注意
  14. 4)拾い食いは腐敗に注意
  15. 5)まとめ


1)絶対に与えてはいけない5つの食材とその理由

まずは、絶対に与えてはならない食材を5つ案内します。ここに挙げる食材は最悪の場合、口にすると命の危険が生じることもあるので、絶対に与えないように厳重に注意してください。

起こりがちな事例は、次のようなケース。

「人間のごはんの準備の途中でお風呂に入っていたら、その間に犬が食卓の食材を口にしていた」

「こどもが床におやつを置きっぱなしにしていたのを犬が食べてしまった」

このような「うっかり」も一大事になりかねないので、注意を徹底しましょう。

 1-1. チョコレート

犬がチョコレートを口にしてしまうと、嘔吐・発熱・下痢・けいれんなどの症状をともなう「チョコレート中毒」を引き起こしてしまいます。万が一、口にしてしまった場合に、症状が表れる目安は6~12時間後です。食べてしまってから1時間以内であっても、吐き戻しの応急処置が必要になります 。

犬がチョコレートを口にしてしまった際には、早急に動物病院を受診してください。このような症状が起きてしまう理由は、カカオに含まれる「テオブロミン」という物質が、犬にとっては有毒だからです。コーヒーに含まれるカフェインも「テオプロミン」に似た構造があり、 同様の作用があります。

どれだけ食べたら症状がでるのか?どの程度の症状になってしまうのか?については、個体差が大きいため一概には言えませんが、摂取量が非常に多い場合は死に至ることもあります。

致死量の目安としては、体重1kgあたり板チョコ1枚程度とされていますが、上述の通り個体差があります。

小型犬の場合、板チョコ1枚程度ですが、中型犬の場合、板チョコ7枚程度が中毒症状の現れるおおまかな目安となります。犬にとって摂取してから注意する期間は、72時間(3日)が必要です。なお、犬は甘いものが好きなので、人のおやつとしてチョコレートを置いたままにしておくと、誤食してしまうことがあります。目の離したすきの犬の盗み食いには気を付けて下さい。犬がチョコレートを口にしてしまった際には、早急に動物病院を受診してください。​​​​​​​

 1-2. タマネギ・ネギ

タマネギ・ネギは犬にとって非常に危険な食べ物です。これらに含まれる有機チオ硫酸化合物という成分が犬の赤血球を破壊してしまい貧血を起こします。そして、血尿・下痢・嘔吐・発熱などの症状をともなう「たまねぎ中毒」を引き起こしてしまう危険性があります。

※他にニラ・ニンニク・エシャロット・らっきょう・ワケギなどにも有機チオ硫酸化合物が含まれています。

犬がタマネギなどの食材を自ら欲しがるケースは少ないのですが、人のごはんをあげるときに注意が必要です。有機チオ硫酸化合物は、加熱したり冷凍したりしても消えることがないため、ハンバーグなどに含まれるタマネギやネギのエキスが入ったお味噌汁などでも症状が発症してしまいます。

幸い、死亡例はそれほど報告されておらず、どの程度摂取すると危険といった情報も少ないのですが、タマネギ・ネギなどの症状は少量でも反応が出やすいことが知られているので、油断は厳禁です。

 1-3. ブドウ・レーズン

犬がブドウやレーズンを口にすると、中毒症状により急性腎不全を引き起こしてしまう可能性があります。犬にブドウを与えるべきではないことが分かったのは2001年のことなので比較的最近のことですが、当時のアメリカでの発表によると、ブドウやレーズンを摂取した犬43頭の内、半数が急性腎不全により死亡しています。今のところ、ブドウがなぜ急性腎不全を引き起こすのかについての原因は分かっていないとのことですが、特に皮が危険であるということです。

上述の通り、犬は甘いものが大好きなので、うっかり与えてしまわないように注意しましょう。もちろん、レーズン入り食パンも要注意です。

危険な分量についての十分な資料はありませんが、日本小動物獣医学会誌の2010年の発表によると、種無しブドウ70gを食べた3歳のマルチーズに死亡事例があります。他に巨峰を4粒食べた小型犬の死亡事例もあります。

この事例では、「ブドウを食べた5時間後に嘔吐を繰り返すようになり、翌々日の動物病院来院時にはほぼ虚脱状態、摂取の4日後に死亡してしまいました」という経緯が記されています。

参考:日本小動物獣医学会誌:ブドウ摂取後に急性腎不全を発症して死亡した犬の1 例)

http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06311/c1.pdf


 1-4. キシリトール入りのガム

犬はキシリトールを口にすると、たとえ少量であっても嘔吐や吐き気を催してしまいます。血糖値が急激に低下し、肝不全を引き起こすこともあります。ごく少量の摂取でも死亡例があるので、危険性としては非常に高いことがわかります。

犬は歯周病のリスクが非常に高いことや、こまめに歯磨きをしないと口臭が気になることから、口腔ケアを気にする飼い主さんは多いですが、ケアをする際には必ず犬用の歯磨き粉やケア用品を使用するようにしてください。

 1-5. 鶏の骨

犬が骨を食べてしまうと、喉や消化器官などに刺さってしまうリスクがあるため、危険なので絶対に避けましょう。特に鶏の骨はパイプ状になっていて、犬が口にすると噛んだ箇所が尖って刺さりやすくなってしまいます。

犬は嗅覚が鋭いので、骨を積極的に与えなくても人のごはんの残りなどを口にしてしまうことがあります。鶏の骨と同様、サバなど骨の太い魚にも要注意です。


2)注意が必要な5つの食材とその理由

続いて、上述の与えてはいけない食材ほど危険性が高くはありませんが、多量の摂取を控えるべき食材について紹介します。

個々で紹介する食材は、全く食べてはならないわけではなく、むしろ少量であれば犬に必要な栄養素が摂取できるものもあります。

ですが、摂取し過ぎると健康面に不調をきたす可能性がある食材なので、基本的には控えてください。

 2-1. レバー(豚・鶏)

犬がレバーを食べても基本的には大丈夫です。レバーを犬が食べることで、皮膚や粘膜の強化にも良いと言われているので、手作り食(ご飯)などを作る際には積極的に使用して食べさせると良いでしょう。

犬にレバーを大量に食べさせることで、ビタミンAの過剰摂取により健康阻害になってしまうことがあると言われます。犬が豚や鶏のレバーを口にすると、食欲不振や関節炎を発症してしまうことがあります。それは、豚や鳥のレバーがビタミンAを多く含んでいるためです。犬がビタミンAを過剰に摂取すると、上記のような症状が引き起こされてしまうのです。

→ビタミンAの摂取量については「犬はキャパシティが大きいため、過剰摂取しても問題ない」「余分に摂取した分はそのまま肝臓から排出されるので心配ない」などの情報もありますが、環境省が発行している「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」に「多量の摂取は控えるべき」」との記載があります。

生のレバーには食中毒の原因となる細菌や寄生虫がいる可能性があります。細菌は犬に感染するだけでなく人にも感染する恐れがあるので、生のレバーは必ず「茹でたり」「焼いたり」するなど、加熱調理してから愛犬に与えましょう。

参考:「環境省:飼い主のためのペットフード・ガイドライン」

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/full_b.pdf


 2-2. ほうれん草

犬がほうれん草をたくさん摂取すると、尿結石の原因になることがあります。ほうれん草を与える時に注意したいのがシュウ酸の存在です。尿路疾患のひとつである「シュウ酸カルシウム結石」を悪化させる原因になることもあるので、必ず茹でてから食べさせるようにしましょう。人間も尿結石の人は、ほうれん草の摂取を控えるように医師から指示されますが、犬も同じということですね。

犬は尿結石になりやすい動物なので、できるだけ摂取しないように注意しましょう。

 2-3. 煮干し・海苔

煮干しやマグネシウムには、犬の尿路疾患の原因になるマグネシウムが多く含まれています。また、塩分が非常に多いことも、健康面を考えると大きなデメリットです。ただし、煮干しは犬が積極的に摂取したいカルシウムをたくさん含んでいることや、犬が好んで食べることから、おやつとしてもごはんとしても魅力的な食材であるともいえます。

以上の点から煮干しを与えるのが良いのか悪いのかは、賛否が分かれるところではありますが、もし与える場合は、ご褒美のおやつとして与えたり、ドッグフードのトッピングとして与えたりする程度にとどめるのが無難です。

 2-4. 生卵(白身)

犬に生の卵白を与え続けると、ビオチン(ビタミンBの一種)が不足してしまい、皮膚炎や成長不良を引き起こすことがあります。加熱した卵や、卵黄であれば特に問題はありません。

 2-5. 生肉

犬は雑食なので、生肉を食べようとすることもあります。しかし、生肉の中には雑菌などが繁殖している可能性があり、下痢や吐き気の原因になってしまうことがあります。生肉を与えないことはもちろんですが、買ってきた食材をそのままテーブルの上に放置したりしないように注意しましょう。


3)ペットフードの与え方や原材料にも注意

愛犬においしく安全にごはんを食べてもらうためには、普段のドッグフードについても注意が必要です。栄養面や手軽さから、普段のごはんは基本的にドッグフード中心という飼い主さんも多いことでしょう。

ドッグフードは、規定にしたがって原材料などの表示がされています。安全性に注意するためには、飼い主さんがフードの原材料などをチェックすることが大切です。

(ドッグフードの表示の主な項目)

・賞味期限(いつまで与えていいの?)

・原材料(どんな原材料から作られているの?)

・原産国(どこの国で加工されているの?)

・用途(総合栄養食・間食・療法食・そのほかの目的食)

→総合栄養食は、ドッグフードと水のみで犬が必要な栄養がまかなえるドッグフードのことです。

・与え方(対象となるワンちゃんに1日与える量や回数)

・成分(栄養バランスや水分量・カロリーなど)

・名称(製品の名前)

・製造者(表示内容に責任をもつ事業者)

・内容量(中身の重さ)

これらの情報を参考に、安全に与えられるドッグフードを選びましょう。また、同じドッグフードを選んでいても、商品のリニューアルによって原材料が変わったり、保管方法によって傷んでしまったりする可能性もあります。開封したときにいつもと色やにおいが異なると感じたら、メーカーのホームページをチェックしたり、問い合わせをしたりするなどの確認をしましょう。使用量・保管方法など、ドッグフードを適切に使用することももちろん重要です。おいしさと健康の両方を追求したドッグフードでおすすめの商品をご紹介します。

「コンボ ドッグ」シリーズはささみとビーフからお好みに合わせた味を揃えていながら、低脂肪商品などもラインナップ。

愛犬想いのドッグフードとしてビタミンや食物繊維、善玉菌を増やすためのオリゴ糖などをバランス良く配合しています。

大切な愛犬の総合栄養食として、ぜひご検討ください。

「コンボ ドッグ」シリーズはこちら


4)拾い食いは腐敗に注意

犬の拾い食いにも要注意です。拾い食いには、次のリスクがあります。

・落ちていたものが腐っていて、下痢や吐き気を引き起こしてしまう

・骨など、飲み込むと危険なものを誤って口にしてしまう

・有毒物質が溶け込んでいたり、含まれていたりする危険性がある(タバコの毒が雨に溶けて、地面に落ちていた食べ物にしみこんでしまったケースなど)

・串や爪楊枝などが刺さってしまう(焼き鳥の残飯など)

・農薬や防虫剤がかかっているもの(農作物や草花など)を口にしてしまう

飼い主さんが気をつけたいのは、そもそも犬は拾い食いをしてしまう生き物であるということです。犬にとっては道に落ちている物でも食べ物であることに変わりはないため、おいしそうなものであれば躊躇なく口にしてしまいます。したがって、拾い食いをさせないためには散歩のときに拾い食いをしてしまわないようにしっかり見るか、拾い食いをしてしまわないようにしっかりしつけるかの対策が必須です。現実的には、しつけにより拾い食いを防ぐのがベストです。なぜなら、犬の方が人間よりも嗅覚が鋭く目が地面に近いため、飼い主よりも先に落ちている物に気が付いて、口にしてしまうことが多いためです。拾い食い対策のしつけは、次のステップでおこないます。

① リードをつないで固定した状態で、犬の口が届かない場所に食べ物を置きます

② 犬が食べ物を取ろうとしても届かないため、犬は飼い主さんを見ます

③ 犬が飼い主さんを見た瞬間におやつを与えます(犬は、落ちている物は食べたくても食べられないけど、飼い主さんを見ればいいことがあるということを学習します)

④ 同じトレーニングを繰り返します(犬が落ちているものを食べようとする際に「待て」などの号令を合わせて指示するようにしていきます)

しつけをものにするためには、何十回とトレーニングが必要になりますが、散歩の際の拾い食いのリスクを軽減するためにはとても大切なことなので根気よく続けていきましょう。



5)まとめ

犬には、食べてはいけない食材と注意すべき食材があります。

(食べてはいけない食材)

 ① チョコレート

 ② タマネギ・ネギ

 ③ ブドウ・レーズン

 ④ キシリトール入りのガム

 ⑤ 鶏の骨

(注意が必要な食材)

 ⑥ レバー(豚・鶏)

 ⑦ ほうれん草

 ⑧ 煮干し・海苔

 ⑨ 生卵(卵白)

 ⑩ 生肉

特に食べてはいけない食材は、犬の命にかかわってしまうものもあり、万が一のときには「不注意だった」では済まされない問題になってしまうこともあります。ご自身の食べ残しや準備中の料理を含め、誤食に細心の注意を払いましょう。また、これらの食材のほかにも、安全なドッグフードを選ぶことや拾い食いをしないことも大切です。​​​​​​​


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