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犬の体にいい野菜8選!必要な栄養素を摂取するには

「普段のごはんだけでは栄養の偏りが気になってしまう・・・」

「おやつとして、犬用のクッキーを与えているけど、栄養面を考えてたまには野菜をあげたいと思っている・・・」

「ドッグフードだけで必要な栄養は全部賄えているの?」

愛犬のごはんの栄養に関して、上のように考えている方もいるのではないでしょうか?

雑食の犬は食べられる野菜も多く、また、野菜を食べることでビタミンやミネラルなどの栄養素も摂取できます。

この記事では、犬にとって必要な栄養素を紹介したうえで、栄養を摂取するためにおすすめの野菜を8つ紹介します。


目次[非表示]

  1. 1)犬に必要な5大栄養素とは?
    1.  1-1. ビタミンの働き
    2.  1-2. ミネラルの働き
  2. 2)犬の栄養バランスが崩れてしまう理由
    1.  2-1. 犬が栄養バランスを崩してしまいやすい環境
  3. 3)犬の健康維持に効果的な野菜8選
    1.  3-1. ニンジン(ビタミンA・カリウム)
    2.  3-2. アスパラガス(葉酸・カリウム・βカロテン・アスパラギン酸)
    3.  3-3. 枝豆(植物性たんぱく質・カリウム・鉄分)
    4.  3-4. キャベツ(カルシウム・カリウム・マグネシウム・ビタミンB1・葉酸)
    5.  3-5. さつまいも(ビタミンE・カリウム)
    6.  3-6. 西洋かぼちゃ(ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンE・カリウム・カルシウム)
    7.  3-7. ブロッコリー(ビタミンA・ビタミンE・カリウム)
    8.  3-8. トマト(ビタミンA・カリウム)
  4. 4)良質なペットフードには必要な栄養素がバランスよく含まれている
  5. 5)まとめ


1)犬に必要な5大栄養素とは?

犬も、人間と同じように健康維持のために必要な栄養素があります。

特に需要だとされているのは、次の「5大栄養素」です。

・タンパク質

・脂質

・炭水化物

・ビタミン

・ミネラル


人間にとっての5大栄養素と同じですね。

厳密にいえば、人間の場合と比較するとそれぞれの摂取すべき量のバランスが異なるものの、必要な栄養素をバランスよく摂取しなければならないという点も含めて、栄養に関する考え方としては人間と同じように考えても特に大きな支障はありません。これらの5大栄養素の内、野菜から摂取できるのはビタミンとミネラルです。また、広い意味で野菜をとらえれば、タンパク質は大豆製品から、炭水化物は芋類から摂取することができます。

したがって、普段のごはんできちんと栄養がバランスよく摂れているのか不安な飼い主さんは、野菜をあげることでビタミンやミネラルを中心に栄養補給をすることができます。

野菜には、5大栄養素の他にも食物繊維やポリフェノール・水分など犬の健康維持には欠かせない成分が含まれているので、どの野菜にどんな成分が含まれているのかを知ることは非常に効果的です。さらに、野菜の種類や犬の嗜好によっては、犬が好んで食べる野菜もあるので、食事のバリエーションを増やすという観点からも、普段の食生活の中に野菜を取り入れていくと良いかもしれません。

※考え方次第ですが、獣医師さんや専門家のなかには、ドッグフードのみを与えた方が、健康面で安全でありバランスが摂れるという意見を持つ方もいます。

栄養バランスの優れたドッグフードは、ベストなバランスで栄養素が設計されているので、別の食品を加えると逆にバランスが崩れてしまうという考え方です。

確かに、ビタミンやミネラルなど必要な栄養素であっても、過剰摂取になってしまったり、ほかの栄養素とのバランスが崩れてしまったりすることで、栄養素の効果が半減してしまうこともあるので、このような考えが「極端である」とも言い切れない面はあります。

ただし、同じドッグフードばかりを毎日・・・よりもバリエーションを増やすことも一つの楽しみ方だと思いますし、野菜を補助的に摂取することで大きくバランスが崩れる心配はないことを踏まえて、判断していただけたら幸いです。


(AAFCO 栄養基準に基づく成分分析一覧表)

AAFCO<米国飼料検査官協会>がドライタイプのドッグフードに対して示している栄養基準を紹介します。

●推奨摂取カロリーの内、最低限摂取すべき割合が定められたもの


幼犬用
成犬用
タンパク質
22.5%以上
18.0%以上
脂肪
8.5%以上
5.5%以上
カルシウム
1.2~1.8%
0.5~1.8%

リン

1.0~1.6%
0.5~1.0%
カリウム
0.6%
0.6%
マグネシウム
0.06%
0.06%


●摂取すべき最低基準値が定められたもの(体重1kgあたり)


幼犬用
成犬用
ビタミンA
125~6250μg
125~6250μg
ビタミンD
12.5~75μg
12.5~75μg
ビタミンE

12.5μg

12.5μg
ビタミンB1
2.25mg以上
2.25mg以上
ビタミンB6
1.5mg以上
1.5mg以上
葉酸(ビタミンB9)
216μg以上
216μg以上
鉄分
88mg以上
40mg以上


 1-1. ビタミンの働き

ビタミンとは、体のバランスを整えるために働く栄養素のことです。犬の健康維持に効果的なビタミンは全部で14種類あり、そのなかでも特に意識して野菜から摂取したいのは以下のビタミンです。

・ビタミンA・・・主に視覚の維持に作用

ただし、ビタミンAは過剰摂取すると食欲不振や関節炎を招く恐れがあるとされています。野菜から摂取する程度の量であれば問題ありませんが、豚や鶏のレバーなど非常にたくさんのビタミンAを含んだ食材はできるだけ与えないように注意が必要です。また、ほうれん草は豊富にビタミンAを含んでいますが、同時にシュウ酸という尿路結石の原因になる成分を含んでいます。犬は、尿路結石になりやすいため、ほうれん草の摂取は控えた方が無難です。


「犬にあげてはいけない(あげるべきでない)10の食べ物!欲しがる理由と症状を解説」


・ビタミンB群(ビタミンB6、ビタミンB9など)・・・代謝の調整、正常な発育に作用

・ビタミンD・・・カルシウムとともに、健康な骨や歯をつくる

・ビタミンE・・・抗酸化作用により細胞膜の酸化や老化などを防ぐ効果

※ビタミンCも必要な栄養素ですが、犬は体内でビタミンCを合成できることやAAFCOの基準値が設定されていないことから、特に記載していません。

 1-2. ミネラルの働き

ミネラルの中で犬にとって特に重要な栄養素は、カルシウムとリンです。

・カルシウム・・・ビタミンDとともに健康な歯や骨をつくります。

カルシウムは人間にとっても重要な栄養素ですが、犬は人間よりもカルシウムの必要量の割合が多いため、意識して摂取する必要があります(ただし、ドッグフードではバランスが調整されているので、飼い主さん自身の判断でサプリメントを利用するのはおすすめしません)

・リン・・・カルシウムと密接な関係があり、歯と骨の成分になります。

→カルシウムとリンは相互に強く関連しているので、片方を過剰に摂取することも良くありません。例えば、成犬の場合、一日の摂取量の目安はカルシウム100mg、リン75mgとなっています。

ドッグフードなどの十分な量とバランスが配合されたフードであれば問題ありませんが、人のごはんを犬に与える場合にはカルシウムが欠乏しリンが過剰になってしまう可能性が高いことに注意しましょう。


2)犬の栄養バランスが崩れてしまう理由

上述の通り、良いドッグフードは栄養量やバランスを考えて作られています。特に、パッケージに「総合栄養食」との記載のあるドッグフードは、ドッグフードと水分のみを摂取していれば犬が必要な栄養をほとんど賄えるごはんです。では、そのように優れたドッグフードがあるにもかかわらず、なぜ、犬の栄養バランスが崩れてしまうことが起こるのでしょうか?考えられる主な原因としては、以下のものがあります。

・人の食べ残しを与えている/手作り食を与えているが、栄養バランスが整っていない

 →人間のごはんの方がドッグフードよりも体に良さそうな印象があるかもしれませんが、犬と人間とでは必要な栄養素の分量が異なります。特に注意したいのが、塩分過多です。犬は、人間と違って汗をかかないので、塩分の必要量が少なく、人間と同じものを食べていると塩分過多になってしまう危険性が高いです。塩分過多になると、腎臓に負担がかかり、さまざまな病気の原因になってしまう可能性があります。

・偏食/おやつの与えすぎ

おやつや甘いものなどの偏ったものばかり食べていると、栄養素も偏ってしまいます。

・ドッグフードの栄養バランスが偏っている

ドッグフードだけを与えていれば安全というわけでもありません。中には、空腹を満たすためにカロリーだけが多い「ジャンク」なドッグフードもあるので要注意です。

・サプリメントで栄養が逆に偏ってしまっている

栄養バランスを考える際には「不足」に注意が向きがちですが、バランスや過剰摂取への意識も必要です。カルシウムやビタミンなど必要な栄養素であっても、特定の栄養素を過剰に摂取するとバランスが崩れてしまいます。

・年齢や体調に合った食事ができていない

犬は、年齢や状況によって必要な栄養素が異なります。年齢の他に、妊娠中の時期や病気を起こしているとき、運動量が少ない時期など、体調や状況に合わせた栄養素の摂取が必要です。


 2-1. 犬が栄養バランスを崩してしまいやすい環境

愛犬が栄養バランスを崩してしまわないようにするためには、環境についてもチェックしておいた方が良いでしょう。栄養バランスが崩れてしまいやすい飼育環境があるので、そのような時にはより一層の注意が必要だからです。具体的には次の環境にあるときは、栄養バランスを崩しやすいので注意しましょう。

・室内で飼っている場合(特にマンションなど集合住宅の場合)

 →小型犬の場合、安全面を考えれば室内飼い自体に問題があるわけではありませんが、意識的に散歩をしたり遊んだりしないと運動不足になりやすいため

・飼い主さんに同居の家族がいる場合

 →同居の家族に協力をお願いしないと、それぞれがごはんやおやつを与えてしまうことがあるため

・頻繁に人の食べ物をあげている場合

 →人と犬が摂取すべき栄養バランスは異なるので、カロリーオーバーやバランスの乱れを招く可能性があるため

・エアコンを利かせすぎている

 →快適な温度で過ごすことは犬にとっても大切ですが、冷房の設定温度を低くし過ぎると犬が風邪をひいたり、下痢をしたりしてしまいます。下痢が続くと、必要な栄養が吸収されにくくなります

・犬に大きなストレスがかかっている

大きなストレスがかかったときにも、犬は下痢や嘔吐をすることがあります。

例えば、引っ越しによる環境の変化や複数飼育など、犬にとってのストレス要因から体調を崩しているように見える際には、早急な対処が必要です。


3)犬の健康維持に効果的な野菜8選

犬の健康維持に効果的な野菜を8つ紹介します。


 3-1. ニンジン(ビタミンA・カリウム)

人参は、「カロテン」の由来になっているほどβカロテンが豊富です。βカロテンは、摂取後にビタミンAに変わります。低カロリーで栄養素も高くおすすめです。またニンジンはカリウムも多く含んでいます。

(生ニンジン100g中の主な栄養成分)

βカロテン:8,600μg

カリウム:300mg

火を通して、適度なサイズに切って与えると消化吸収にもよいです。

 3-2. アスパラガス(葉酸・カリウム・βカロテン・アスパラギン酸)

アスパラガスは、加熱して与えれば、犬にとって必要な栄養素が多く摂取できる野菜です(茹でてから、細かく刻んで与えましょう)。アスパラガスから摂取できるのは、カリウム、βカロテンのほかに、疲労回復に効果があるといわれるアスパラギン酸(アミノ酸の一種)も含んでいます。葉酸は、ビタミンBの一種で血液づくりの際に作用する栄養素です。生で与えないことと、過剰摂取には注意が必要です。目安は4kgの犬で10g(アスパラガス1本程度)です。葉の部分には、中毒性があるので茎の部分だけを食べさせるようにしましょう。

(生アスパラガス100g中に含まれる栄養素)

葉酸:190μg

カリウム:270mg

βカロテン:380μg

アスパラギン酸:430mg

 3-3. 枝豆(植物性たんぱく質・カリウム・鉄分)

枝豆は、若い大豆なので植物性のたんぱく質を摂取できる食材です。また、血液を作るうえで必要な鉄分も含まれています。枝豆は、皮は与えないようする、塩分にも気を付ける、また食べすぎると消化不良を引き起こしてしまうことがあるため注意しましょう。茹でてから与えましょう。低カロリーでダイエット時のおやつにもおすすめです。

(ゆで枝豆100g中に含まれる栄養素)

タンパク質:11.5g

カリウム:490μg

鉄分:2.5mg

 3-4. キャベツ(カルシウム・カリウム・マグネシウム・ビタミンB1・葉酸)

キャベツは、野菜のなかでミネラル含有量がトップクラスであることに加え、ビタミンも豊富です。さらに食物繊維も豊富なので、便秘に悩んでいる犬にもおすすめです。

(キャベツ100g中に含まれる栄養素)

カルシウム:58mg

カリウム:270mg

マグネシウム:17mg

ビタミンB1:50μg

葉酸:53μg

 3-5. さつまいも(ビタミンE・カリウム)

甘みのあるさつまいもは犬が好んで食べる食材の一つです。ビタミン類、ミネラル、食物繊維が豊富です。ただし、糖質を含んでいるため、与えすぎによる体重の増加に注意をする必要があります。与える量に注意しましょう。

(さつまいも100g中に含まれる栄養素)

ビタミンE:1.6mg

カリウム:470mg

 3-6. 西洋かぼちゃ(ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンE・カリウム・カルシウム)

西洋かぼちゃは、ビタミンAのもとになるβカロテンやビタミンB1を豊富に含んでいます。さつまいもと同様、犬が好む食材の一つですが、やはり体重増加に注意する必要があります。

(かぼちゃ100g中に含まれる栄養素)

βカロテン:4,000μg

ビタミンB1:0.07mg

ビタミンE:5.1mg

カリウム:450mg

カルシウム:15mg

 3-7. ブロッコリー(ビタミンA・ビタミンE・カリウム)

ブロッコリーには、ビタミンAやビタミンE、カリウムが豊富に含まれています。尿路結石をつくってしまう可能性のあるシュウ酸が含まれているため長期的、大量に与えことは避けましょう。

(ブロッコリー100g中に含まれる栄養素)

βカロテン:810μg

ビタミンB1:2.9mg

カリウム:360mg

 3-8. トマト(ビタミンA・カリウム)

トマトは、低カロリーで栄養素が豊富に含まれている野菜です。リコピンという抗酸化作用がある成分が多く含まれています。水分を豊富に含んでいることから、水分補給や夏バテ防止の目的でも効果的な野菜です。

(トマト100g中に含まれる栄養素)

βカロテン:540μg

カリウム:210mg



4)良質なペットフードには必要な栄養素がバランスよく含まれている

ここまで紹介した通り、野菜にはビタミンやミネラルをはじめとした栄養素が豊富に含まれています。とはいえ、良質なペットフードには必要な栄養素がバランスよく配合されているという点もやはり見逃せません。

例えば、カルシウムとカリウムは一定のバランス(カルシウム1.1~1.3:カリウム1)で摂取することが望ましく、手作り食でその配分を計算するのは大変ですが、ペットフードではあらかじめバランスが計算されています。したがって、愛犬の健康面を考慮するのであれば、ドッグフードを基本として不足する栄養素を野菜やフルーツで補ったり、おやつとして楽しんだりする摂取の仕方がおすすめです。あるいは、食物繊維の摂取による便秘の解消や、水分の多い野菜を摂ることによる水分補給、甘みのある野菜・フルーツを加えることによるおいしさUPを狙うことなどもおすすめです。

犬の健康と美容をカラダの中からつくる、という目的で獣医師監修のもとつくられた「ビューティープロ ドッグ」シリーズ。こちらは愛犬の年齢や状態に合わせて豊富な種類からお選びいただけます。健康に必要な成分と美容にうれしい成分の両方を含んでいますので、ぜひ愛犬のドッグフードとしてご検討ください。

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5)まとめ

野菜に対して「体にいいもの」というイメージを持つ方は多いと思います。犬にとっても、ビタミンやミネラルなどの栄養素が摂取できる野菜は、基本的に体に良いものです。ほうれん草やタマネギなど一部に注意すべき栄養素はありますが、食事のバリエーションを増やせること、水分補給ができること、食物繊維により便秘の解消を促せるなどのメリットも期待できます。食材によって摂取できる栄養素に違いがあること、犬の体重や生活環境によって推奨摂取量が異なることなどを踏まえ、この記事を参考にしていただけたら幸いです。

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