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猫のダイエット方法と手順|健康で長生きするために

「愛猫が肥満になりかけているから、ダイエットを考えたい」

「猫のダイエットには、どんな方法があるの?」

「猫のダイエットはどのような手順で進めればいい?」

夏の暑さが和らぎ、過ごしやすい季節になってくると、愛猫の食事の量も増えて肥満が気になってきたという飼い主さんも少なくないでしょう。

たくさん食事を摂取するのは、健康維持のためにとても大切なことですが、とはいえ肥満になることで結果的に逆効果となってしまいます。

肥満はさまざまな病気や関節痛を引き起こす原因に繋がってしまいますので、注意してあげることが必要です。

この記事では、愛猫が健康で長生きをするためにダイエットの方法と手順について解説します。


目次[非表示]

  1. 1)猫のダイエットの方法
    1.  1-1. 食事の内容によるダイエット方法
    2.  1-2. 食事の与え方によるダイエット方法
    3.  1-3. 運動によるダイエット方法
  2. 2)なぜ猫にダイエットが必要なの?
    1.  2-1. 病気の原因になる
    2.  2-2. 関節痛や体の痛みの原因になる
    3.  2-3. 運動不足になり悪循環に陥る
  3. 3)猫のダイエットの手順
    1.  3-1. ダイエットの必要性の判断基準
    2.  3-2. ダイエットの計画を立てる
    3.  3-3. ダイエットを実践して評価する
  4. 4)猫の危険なダイエットや失敗例とは
  5. 5)まとめ


1)猫のダイエットの方法

猫のダイエットに必要なことは、次の3つになります。

 ・食事の内容

 ・食事の与え方

 ・運動

この章では、それぞれの具体的なやり方やメリット・デメリットについて解説します。


 1-1. 食事の内容によるダイエット方法

食事の内容を工夫することで、ダイエットをすることができます。

愛猫の体重を減らすための基本は、摂取カロリーを消費カロリーよりも抑えることなので、一日の摂取カロリーを抑えることができれば肥満の対策をすることができます。

そのための主な対策として、次の3通りが考えられます。

 ・ダイエット食を与える

キャットフードの中にはダイエット用に作られた低カロリーのものがあります。

また、栄養の吸収スピードなどに配慮されたダイエット用フードもあります。

ライフステージ別(子猫期・成猫期・シニア期)に、さまざまなメーカーからダイエット食が発売されています。

ダイエット用フードには、「体重管理」「太りやすい猫」「去勢避妊後用」「低脂肪」などの表示のあるフードの多くもダイエット用同様の工夫がされています。

そのなかでも特に、脂質が低く抑えられたダイエットフードを選ぶことが大切です。


 ・ウェットフードを与える

ウェットフードは、缶詰やパウチなどの水分量を多く含んだキャットフードのことです。

ウェットフードは、ドライフード(カリカリ)と比較すると、カロリーが低いにもかかわらず、水分により満足感が得られやすいため、ダイエットに適しています。

 ・おやつの内容や分量に注意する

猫は、1日の摂取カロリーがそれほど多くないため、おやつによってカロリーオーバーになってしまうことがあります。

なので、1日の摂取カロリーの10~20%を目安に、おやつの内容や分量を調整しましょう。

また、飼い主さんの家族が、各々勝手におやつを与えないように呼び掛けることも大切です。

このように、いつもの食事内容を少し見直すことで愛猫の健康維持にもつながります。

反対にデメリットは、急激なダイエットを試みることで、愛猫にとっての病気やストレスの原因になってしまうことです。

特に、肥満の猫が急なダイエットをスタートすると「肝リピドーシス」という肝細胞内に過剰の脂肪が蓄積され、肝臓が正常に機能しなくなる病気を引き起こすケースもあります。

肝リピドーシスは、最悪のケースでは、死に至ることもありますので、過度なダイエットだけは避けるようにしてください。

 1-2. 食事の与え方によるダイエット方法

猫のダイエットを始めるにあたって、食事の与え方も重要な要素です。

ダイエットに効果的な食事の与え方において、重要な点は次の3点です。

・決まった時間に食事を与えること

・一日に決まった量の食事を与えること

・早食いになってしまわないように注意すること

​​​​​​​ただし、元々猫は気が向いたときに少量ずつ食事をするという習性を持った動物なので、決まった時間に食事を摂れるようにするためにはトレーニングが必要です。

愛猫にとって理想的な食事の回数は1日に2~3回ですが、飼い主さんの都合などと照らし合わせて無理のないように対策しましょう。

早食いが肥満に繋がるのは、早食いが慢性化すると満腹感が得られにくくなってしまうためです。

これらの食事の与え方の対策によるメリットは、規則正しく安定した食生活を取ることで、生活のリズムを整えられることです。

反対にデメリットは、急に食事やおやつの頻度が減ってしまうことに、愛猫がストレスや空腹感を感じてしまう場合が想定されることです。

特にストレスが大きい場合には、噛んだりうるさく鳴いたりするなどの問題行動に出ることもあります。

また、ごはんの回数や与える頻度が飼い主さんのライフスタイルの負担になってしまう可能性も考えられますので、無理のない程度でおこなっていくようにしましょう。

 1-3. 運動によるダイエット方法

人間と同じように、猫も運動をすることでダイエットにつなげることができます。

消費カロリーを増やすとともに基礎代謝を高めることができます。

具体的な方法は、キャットタワーを利用するなどの高低差を使った運動が理想的です。

例えば、キャットタワーの上方におやつ(ごはん)で誘導するといった方法で、コミュニケーションを取りながら運動量を増やすことも可能です。

一軒家にお住まいの方は、1階と2階の階段の上り下りでも、キャットタワーと同様の運動になります。

その他、日常生活においても遊びなどから積極的に運動ができるよう働きかけることも大切です。

運動によるメリットは、筋力をつけることで基礎代謝のアップや老化防止など、より健康を意識したダイエットに取り組めることです。

さらに、運動は猫のストレス解消にもなります。デメリットとして強いて考えられることは、キャットタワーを購入する場合にはスペースが必要となることです。 


2)なぜ猫にダイエットが必要なの?

猫にダイエットが必要な理由を改めて考えてみましょう。

飼い主さんの中には、「ぽっちゃり」した愛猫の体型を「個性」だととらえる方もいますが、猫の肥満は良くない面があります。

また、猫は痩せにくい動物なのでそのまま対策をしないと、より肥満の度合いが進行してしまう可能性もあります。

では、愛猫が肥満になってしまったら具体的にどのような問題があるのかについて3点紹介します。


 2-1. 病気の原因になる

猫が肥満になってしまうと、さまざまな病気の原因になってしまいます。主な例だけでも、以下のパターンが考えられます。

・免疫力が低下してしまい、病気を引き起こしやすくなる

免疫の低下は、風邪や肺炎などの病気の他に、アレルギー・尿路感染症など非常に数多くの病気の原因となります。

・生活習慣病のリスクが高まる

糖尿病や腎不全・心臓疾患などの生活習慣病のリスクが高まります。

生活習慣病は、生命の危機につながる場合もあります。

・皮膚病のリスクが高まる

体重増加や体型の変化により、肥満の猫は全身をくまなく毛づくろいすることが出来なくなってしまいます。

その結果、体が不衛生になり、結果的に皮膚病などを引き起こしてしまうことがあります。

このように、猫は肥満になることでさまざまな体調不良を引き起こすきっかけになってしまいます。

 2-2. 関節痛や体の痛みの原因になる

猫の体重が増えると、関節痛や体の痛みの原因になってしまいます。

というのも、体の重みで骨や関節に負荷がかかってしまうためです。さらに、心臓への負荷も大きくなります。

このように関節に強い負荷がかかってしまう結果、関節炎を発症してしまううえ、心血管系や呼吸器系にまで悪影響を及ぼしてしまう可能性が考えられます。

 2-3. 運動不足になり悪循環に陥る

運動不足になってしまうと、体を動かすこと自体がおっくうになってしまいます。

もともと猫は運動が好きな動物ですが、肥満によって体を動かす事自体が負担になってしまうということです。

結果として、さらに運動量が減ってしまい、ますます消費カロリーが減ってしまうという悪循環に陥ってしまいます。


3)猫のダイエットの手順

猫のダイエットを実践するためには、どのような手順でおこなうのが効果的なのでしょうか?

猫はどちらかといえば痩せにくい動物なので、正しいやり方で実践しなければダイエットは簡単にはいきません。

この章では、飼い主さんが取り組むべきダイエットの3つの手順について解説します。


 3-1. ダイエットの必要性の判断基準

ダイエットを始める前にまずおこなうのは、ダイエットの必要性の判断です。

そもそもダイエットの必要があるのか否か?理想的な体重はどのくらいなのか?といったことをきちんと理解してからダイエットに取り組まなければ、正しい知識に基づいたダイエットを実践することができません。

この時、大きな目安になるのがボディコンディションスコアです。

ボディコンディションスコアとは、見た目と触感から猫の理想の体型・やせ型・肥満型を判断するための指標です。

環境省が発行している「飼い主さんのためのペットの飼い方ガイドブック」にもボディコンディションスコアが掲載されているので、ぜひ参考にしてください。

ガイドブックによると、「肋骨には触れられるが、外観からは浮き出ていない。

猫を上から見たときに、肋骨の後ろにわずかにくびれがある」という体型が猫の理想的な体型です。


参考:「環境省|飼い主の為のガイドライン」


また、週に1度程度の体重測定も大切です。

体重測定は、以下の方法でご家庭の中で簡単にできます。

①飼い主さんが愛猫を抱っこした状態で体重を計測する

②猫を下ろして、飼い主さん自身が体重を計る

③両者の差を計算する

1週間に1度を目安として体重を測定して、体重の増減に敏感に気が付けるようにチェックすると良いでしょう。

また、専門的なアドバイスを受け、確実なダイエットをするためには動物病院に相談をするという方法もあります。

特に、既に肥満猫になってしまっている場合は、病気などが発症してしまう前に肥満を解消するためにも、動物病院の活用はおすすめです。

 3-2. ダイエットの計画を立てる

愛猫と理想体重を踏まえて、ダイエットの計画を考えます。

このときに重要なことは、急激なダイエットを目指して大きなストレスを与えてしまったり、ダイエットが継続できなかったりするリスクを避けるということです。

具体的に目指すダイエットの目標値としては、最初の1週間で猫の体重の1~2%が一つの基準です。

例えば、体重5㎏の猫の1~2%は50g~100gにあたります。

そして、目標値から逆算をして食事の摂取カロリーやおやつの内容などに落とし込んでいくとよいでしょう。

 3-3. ダイエットを実践して評価する

ダイエットの計画を立てたら、計画に沿って実行していきます。

ここで、大切なことは定期的にダイエットの結果を評価して、成果の確認をすることです。

目視の結果だけではなく、週に一度程度、体重の変化を評価することも大切です。

そして、評価の結果に基づいて、同じダイエット方法を継続したり、方法をアレンジ・変更したりするなどを検討しましょう。

複数飼いの場合は、個々の愛猫によって管理方法を変更することも大切です。


4)猫の危険なダイエットや失敗例とは

猫のダイエットをする際に必ず避けたいことはダイエットのやり方を失敗することで、愛猫を危険な目にさらしてしまうことです。

危険なダイエットやダイエットに失敗する例としてありがちな方法を3点紹介します。

・極端に食事の量を減らす

食事量を極端に減らすと、本来食事から摂取すべき必要な栄養素が不足してしまう可能性があります。

サプリメントなどで栄養素を補う考え方もありますが、サプリメントを併用するときこそ、獣医師の先生に相談しましょう。

・栄養バランスを考えずに手作りフードに切り替える

手作り食は「身体によい」というイメージを持つかもしれませんが、愛猫に対する手作り食は必ずしも栄養バランスが優れているとは言えません。

むしろ、猫の栄養バランスはとても難しいので、一般の方が手作り食を中心としてカロリーや栄養素を管理するのはとても困難です。

・家族が勝手に猫にごはんやおやつを与えてしまう

カロリーをコントロールしようと頑張っていても、同居している家族がかわいがって勝手に与えてしまうことがあります。

そうすると、摂り過ぎで結局ダイエットに失敗してしまうことになるため、ダイエットをする際には家族全員で取り組むようにしましょう。


5)まとめ

少しぽっちゃり気味で食欲旺盛の猫はとても愛くるしいものです。

しかし、肥満は猫の健康を考えた際にはデメリットが非常に大きいものです。

いつまでも健康で長生きしてほしいと願うなら、できるだけ早めにダイエットに取り組むことをおすすめします。

理想的な手順は、以下の3ステップです。

 ・猫の理想体重を知り、ダイエットの必要性を判断する

 ・ダイエットの目標・計画を立てる

 ・ダイエットを実践し、こまめに評価をする

記事内で紹介している食事の内容や与え方、運動の3つの観点をバランスよく実施して、ダイエットを成功させて健康な毎日を過ごしていただければ幸いです。

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