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グレインフリーのキャットフードは健康的?理想的な猫のごはんとは

「キャットフードはグレインフリーの方が健康にいいの?」

「グレインフリーのキャットフードを選ばないと体に悪いの?」

「健康的なキャットフードを選びたい時にはどんなフードを選べばいいの?」

キャットフードについても人の食事と同様「健康志向」が高まっている中で「グレインフリー」を謳ったキャットフードが増えています。

「グレインフリー」と聞くと健康的なイメージを持つかもしれません、本来の意味は穀物が配合されていないフードのことです。グレインフリーのキャットフードは本来、穀物にアレルギーを持つ猫のために発売されているフードです。

では、穀物アレルギーを持っていない猫も、グレインフリーのフードの方が良いのでしょうか?

このコラムでは、グレインフリーのキャットフードのメリット・デメリットを踏まえて、本当に良いキャットフードについて解説します。


目次[非表示]

  1. 1)グレインフリーのキャットフードとは?
    1.  1-1. 肉食の猫は炭水化物を消化できないって本当?
    2.  1-2. 猫にとって炭水化物とは?
  2. 2)グレインフリーのキャットフードのメリット・デメリット
    1.  2-1. メリット
    2.  2-2. デメリット
  3. 3)グレインフリーのキャットフードでケアすべきケースとは?
    1.  3-1. 穀物アレルギーの猫が見せる症状
    2.  3-2. 疑わしい症状が見られたら動物病院へ
  4. 4)グレインフリーのキャットフードの方が健康にいいの?
    1.  4-1. 炭水化物が多い方が太りやすい?
    2.  4-2. 炭水化物をたくさん摂取すると糖尿病になりやすい?
  5. 5)猫に理想的なキャットフードは栄養バランスの取れたキャットフード
    1.  5-1. たんぱく質
    2.  5-2. ミネラル
    3.  5-3. 脂肪
  6. 6)まとめ


1)グレインフリーのキャットフードとは?

「グレインフリー」と表記されているキャットフードを見ると、なんとなく健康に良さそうなイメージを感じる方は多いのではないでしょうか?

実際、グレインフリーのキャットフードは、そうでないものよりも価格帯が高めでもあるので、高級なキャットフードという印象を持っている方も多いかもしれません。

実際のところ、グレインフリーとは穀物(小麦・トウモロコシ・オーツ麦・お米など)を含んでいないフードということです。そして、穀物を含んでいない代わりに、肉・魚などの原材料が中心になっています。

この章では、グレイングリーのキャットフードの概要について紹介します。



 1-1. 肉食の猫は炭水化物を消化できないって本当?

猫の食事に関して、次のような情報を耳にすることがあります。

「猫はもともと肉食動物なので、炭水化物を摂取しない方がよい」確かに、元々ネズミなどの小動物を食べていた猫は、雑食である人間や犬に比べて炭水化物の必要量が少ないのは確かです。

とはいえ、上記のような炭水化物を摂取しない方がよいというのは、やや極端な意見であるといえます。

確かに、猫は穀物から栄養を吸収するのは得意ではありませんが、加熱すればアルファ化(消化されやすい構造に変化)され、問題なく消化されることが実証されています。

 1-2. 猫にとって炭水化物とは?

猫にとっては、炭水化物を摂取しすぎると肥満の原因になってしまうことがあります。

また、基本的に炭水化物そのものを意識的に摂取しなくても問題ないことが多いので、炭水化物は控えるべきものであると認識されがちです。

しかし、炭水化物が不足して困るケースもあります。特に猫が炭水化物の摂取を必要とするのは、繁殖期や授乳期です。

また、日ごろの食事から炭水化物を除外しようとすると、その分のカロリーをたんぱく質で補うことになります。

その結果、たんぱく質の過剰摂取につながることになり、結果的に腎臓に負担がかかってしまうことがあります。

特に、シニアの猫や腎臓に疾患のある猫は、たんぱく質の過剰摂取に注意が必要です。



2)グレインフリーのキャットフードのメリット・デメリット

では、グレインフリーのキャットフードはどのような目的で製造され、販売されているのでしょうか?この章では、グレインフリーのキャットフードのメリット・デメリットをそれぞれチェックしてみましょう。



 2-1. メリット

グレインフリーのキャットフードのメリットは、穀物にアレルギーを持っている猫に対して、アレルギー対応のご飯を与えられることです。

食物アレルギーの場合は、アレルゲンを正しく排除することが必要ですが、特定が難しいという側面もあります。気になる症状がある場合には本当に食物アレルギーかも含めて動物病院で確かめ、食事について相談してください。

穀物アレルギーを持たない猫にとっては特にメリットはありません。

「ダイエット中の猫にとっては、余分に糖質を摂取しないためにグレインフリーのフードの方が良いのでは?」という考え方もありますが、基本的には他の配合成分によります。

詳しくは、後の章で解説しますが、必ずしもグレインフリーだからと言ってダイエットに効果的であるというわけではありません。

 2-2. デメリット

グレインフリーのご飯のデメリットは、次の通りです。

・穀物が配合されているキャットフードと比べてコストパフォーマンスで劣る(お肉や魚などが主原料となるため、割高になりやすい)

・栄養バランスが優れているかどうかは、配合されている原料次第(高たんぱくになってしまう傾向があるため、むしろ注意が必要)

・腸内環境を整える食物繊維やビタミン、ミネラルを含む良質な穀物は、適度に必要なものです。「猫にとって穀物は大切な栄養源である」という認識を持つことは大切だと考えられます。

例えば味のおいしさや栄養のバランスによって値段が高くなるのなら納得ですが、健康に良さそうという印象でグレインフリーのキャットフードを選ばないように注意してください。



3)グレインフリーのキャットフードでケアすべきケースとは?

猫の穀物アレルギーはそれほど多くはありません。

しかし、万が一アレルギーだった場合に穀物を与えるのは、猫の身体に負担になってしまいます。

この章では、猫の穀物アレルギーについて紹介します。



 3-1. 穀物アレルギーの猫が見せる症状

穀物アレルギーを持っている猫が穀物を食べると、次の症状が現れることがあります。

・皮膚のかゆみが生じる →過剰なグルーミング(毛づくろい)をする

・下痢や嘔吐をする

・発熱

・皮膚の湿疹・赤みが生じる

・脱毛・毛並みの荒れ

キャットフードを食べていてこれらの症状が見られたら、穀物のアレルギーかもしれません。

 3-2. 疑わしい症状が見られたら動物病院へ

猫は、ノミアレルギーや花粉の場合でも穀物アレルギーと似た症状を見せます。

また、過剰なグルーミングや下痢嘔吐などは他の病気や強いストレスなどが原因でも生じることがあるので、飼い主さんが正確に穀物アレルギーを判断することは難しいと思います。

そこで、少しでも判断に迷ったり、愛猫がいつもと異なる様子を見せたりする場合には、動物病院を受診するようにしてください。

万が一、アレルギーが見つかった場合であっても、そのまま食事に関するアドバイスを受けることができるので、飼い主さんとしてもかなり安心できるでしょう。


4)グレインフリーのキャットフードの方が健康にいいの?

グレインフリーのキャットフードは、健康に良いイメージを強く持っている方も多いのではないでしょうか?

例えば「ウチの愛猫は、肥満傾向にあるからダイエットのために、グレインフリーのキャットフードを与えてあげたい」という考えを持っている方は少なからずいます。

この章では、グレインフリーのキャットフードが本当に健康に良いのか否かについて詳しく検証します。



 4-1. 炭水化物が多い方が太りやすい?

早速「炭水化物の多いキャットフードは太りやすい?」という問題について検証してみましょう。

この問題については、アメリカの「National Center for Biotechnology」が検証結果を公表しています。

結論からいえば、穀物を配合したドライフードを与えた猫のグループと、高なウェットフードを与えたグループとの間で肥満の度合いに変化は見られなかったということです。

明確な調査結果というわけではありませんが、少なくとも今の段階ではグレインフリーのキャットフードに切り替えるだけでダイエットにつながるとは言い切れないということです。

レポートでは、運動不足の解消や食事の回数・量の最適化など、既に科学的に証明されている手法で取り組むべきであるという事が記載されています。

 4-2. 炭水化物をたくさん摂取すると糖尿病になりやすい?

穀物を多く含む食材は、糖尿病を招きやすいのではないかという説もあります。

「National Center for Biotechnology」のレポートによると、猫が糖尿病にかかりやすいことは事実であるものの炭水化物の含まれたキャットフードが糖尿病のリスクを高めるわけではないということが報告されています。

科学や医学の常識が将来的に変化する可能性が0ではありませんが、現時点で既に効果が明らかになっている日常的な運動や適切な食事の量・回数を意識する方が望ましいといえるでしょう。



5)猫に理想的なキャットフードは栄養バランスの取れたキャットフード

最後に、猫にとって理想的なキャットフードの選び方について紹介します。

猫にとって理想的なキャットフードの選び方の考え方は色々あると思いますが、大きなポイントは必要な栄養素が過不足なくバランスよく配合されていることです。

アレルギーの猫や持病のある猫の場合には、それぞれの固有の悩みに対する対策が必要であるため、獣医師の指示に従う必要がありますが、そうでない場合には栄養のバランスが健康の維持や健全な成長につながると考えられるためです。

この章では、猫にとって必要な栄養素について解説します。



 5-1. たんぱく質

猫の理想的なたんぱく質の摂取量については、参考にする情報によって内容が異なることが多々あります。

従って、数ある情報の中で最も信頼性の高い情報を参考にしたいものです。

ここでは、AAFCO(米国飼料検査官協会:ペットフードについての信頼性を調査して、ペットフードの安全基準や原材料のラベル表記に関するガイドラインを発表している団体)のデータを参照します。

AAFCOによると、猫が必要とするたんぱく質の分量は子猫や妊娠中・授乳中の猫は30%以上、成猫26%以上が基準として設けられています。

データを詳しく見ると、20種類のアミノ酸1つずつについても規定の分量が細かく表示されていますが、基本的にはそこまで詳しくチェックするのは難しいでしょう。

そこで、意識していただきたいのは、アミノ酸のバランスです。

基本的に、お肉や魚などの動物系のたんぱく質を摂取する場合、アミノ酸のバランスがきちんと整っているため、バランスを崩してしまうリスクはそれほど高くありません。

ただし動物性のたんぱく質は臓器に負担がかかります。従って、動物性のたんぱく質と植物性の質をバランスよく摂ることを意識するのが理想的です。

 5-2. ミネラル

人間と同様、猫にとってもミネラルはとても大切です。

中でも重要なミネラルは、カルシウム・リンです。

・カルシウム

猫にとってカルシウムは筋肉の緊張・弛緩のためにどうしても必要な栄養素です。

また、カルシウムが不足すると骨がもろくなってしまうという問題もあります。

しかし、カルシウムを摂取しすぎると、膀胱結石になりやすいというデメリットもあるので、あくまでもバランスよく摂取することが大切です。

・リン

リンはカルシウムと一緒に筋肉や骨を作る栄養素です。

ただし、リンも過剰摂取をすると腎臓に強い負担を与えてしまうというリスクがあります。

リンは肉に多く含まれているため、動物性のたんぱく質の割合が多いキャットフードを選ぶ際には注意が必要です。

 5-3. 脂肪

猫が普段運動するためのエネルギーには、脂肪の摂取が必要です。

AAFCOによると、猫が摂取すべき脂肪分は、9%以上ということになっています。実際には、国内で販売されているペットフードには15~20%程度が多いです。

脂肪の過剰摂取は肥満に繋がってしまうため避けたいところですが、どちらかというと以下の点に注意するようにしましょう。

・運動をしたり積極的に遊んだりすること

・ペットフードの規定の分量を守ること

・おやつを与えすぎないこと(目安は、総カロリーの10~20%以下に抑える)


6)まとめ

グレインフリーのキャットフードは、穀物アレルギーの猫が安全にフードを食べられるようにするためのものです。

しかしながら「健康に良い」「ダイエット食品」といったイメージによって、穀物アレルギー以外の猫に対してグレインフリーのフードがよく与えられています。

もし、飼っている愛猫が穀物アレルギーではないなら、重視すべきポイントはグレインフリーかどうかよりも健康状態にあった必要な栄養素がバランスよく配合されているかどうかです。

糖質の制限によるダイエットや良質な質による成長促進を目的としている方は、グレインフリーであるか否かよりも、キャットフードの全体的な成分を見て選ぶことを意識してください。

総合栄養食「ビューティープロ キャット」シリーズは、愛猫の健康を考える飼い主さんにおすすめのキャットフードです。

獣医師監修のもと、栄養バランスと美容まで考えて作られたキャットフードで、厳選した魚の熟成された旨みを凝縮させ、味にもこだわっています。

子猫から成猫まで愛猫の成長に合わせてお選びいただける「ビューティープロ キャット」シリーズを、是非ご検討ください。

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