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猫がごはんを吐くときの原因と対策|動物病院に行くべき?

「飼っている猫がよくごはんを吐くけど、健康面で心配はないの?」

「猫がよく吐くのはどうして?」

「もしも病気だったときには、どんな病気が考えられるの?」

猫は、食べたごはんをよく吐いてしまう動物です。

従って、必ずしもごはんを吐いたからといって病気だったり体調が悪かったりしているわけではありません。

そうはいっても、やはり目の前で愛猫がごはんを吐くと心配になりますよね?

今回のコラムでは、猫がごはんを吐く理由を病気の心配が少ないケースと動物病院で診察を受けた方が良いケースに分けて紹介します。

また、ごはんを吐いてしまう原因や特に注意した方が良いケースについても紹介しているので、愛猫の様子を見ながら心配に思っている飼い主さんは、ぜひチェックしてください。


目次[非表示]

  1. 1)猫はごはんを吐きやすい|病気の心配が少ないパターン
    1.  1-1. ごはんを吐く頻度が週に1回以下
    2.  1-2. 食後すぐに吐く
    3.  1-3. 普段と変わらず元気に過ごしている
  2. 2)なぜ猫はごはんを吐くの?
    1.  2-1. 早食いや食べすぎ
    2.  2-2. フードが合っていない
    3.  2-3. 胃に毛玉がたまっている
    4.  2-4. 異物の誤飲のため
    5.  2-5 病気の症状として吐くことも
  3. 3)猫がごはんを吐くときに疑われる病気
    1.  3-1. 消化器系の病気
    2.  3-2. 慢性腎不全
    3.  3-3. 甲状腺機能亢進症
    4.  3-4. 腫瘍
    5.  3-5. すい炎
  4. 4)急激な様子の変化や慢性的な症状には要注意
  5. 5)まとめ


1)猫はごはんを吐きやすい|病気の心配が少ないパターン

猫がごはんを吐くからと言って、必ずしも病気や体調不良が疑われるわけではありません。

猫が定期的によく吐く子、めったに吐かない子と個体差があることも覚えておきましょう。

まずは、愛猫がごはんを吐いてしまったときに、それほど病気を心配しなくても良いパターンを3つ紹介します。

ここで紹介するパターンに当てはまる場合は、すぐに動物病院を受診せずに様子見をする対応で問題ないことが多いです。


 1-1. ごはんを吐く頻度が週に1回以下

猫がごはんを吐く頻度が週に1回以下の場合、頻度としてはそれほど心配する必要はありません。

人間の感覚では、週に一度程度はとても頻繁に思えるかもしれません。

しかし、猫は日常的によく吐く動物なので、週に1度程度の頻度でごはんを吐くのはそれほどイレギュラーなことではありません。

 1-2. 食後すぐに吐く

猫が、ごはんを食べた後すぐに吐いてしまったときも、病気の心配が少ないケースです。

というのも、空腹時に慌ててごはんを食べたときや、食べすぎてしまったときなどに食べたものをすぐに吐き出してしまうのもよくあることだからです。胃は一定限度を超えて一気に膨らむと内容物を外に出そうとし吐く原因になることがあります。

吐いた後、次に食べたものを再度吐く場合は、動物病院に相談しましょう。

 1-3. 普段と変わらず元気に過ごしている

ごはんを吐いた後でも普段と変わらず元気に過ごしているときにはそれほど心配する必要がありません。

ごはんを吐くところを見ると確かに気になってしまうものですが、ごはんを吐くのはあくまで行動の一つです。

飼い主さんは愛猫の様子をトータル的に見て判断すべきです。

<吐いた後のチェックポイント>

①    食後にすぐに吐いたのか、数時間経って吐いたのか

②    うんちはいつもの通り正常にしているか

③    吐いた後いつも通り食べているか


2)なぜ猫はごはんを吐くの?

猫が普段からよく吐いてしまう動物であることは、前章にてイメージしていただけたと思います。

では、なぜ猫は食べたものを吐いてしまうのでしょうか?この章では、猫がなぜごはんを吐いてしまうのかについて解説します。


 2-1. 早食いや食べすぎ

猫は早食いや食べすぎをしてしまったときに、食べたものをすぐに吐き出してしまいます。

猫は、ごはんを噛まずに丸飲みをすることが多いため、胃が一気に膨らみ、消化が追い付かなかったりするためです。

前章で空腹時やごはんを慌てて食べたときにすぐに吐き出してしまう例を紹介しましたが、それはまさにこの丸飲みをすることが直接的な原因となっているパターンです。

あるいは、胃が空っぽの時にごはんを食べると、胃がびっくりして吐いてしまうこともあります。

このような吐き方をしやすいケースとしてよくあるのは、ごはんの種類や頻度を変更したときです。

例えば、嗜好性の良いフードに切り替えたときや置き餌スタイルから1日2回など時間を決めてごはんをあげるようにしたとき、ごはんとごはんとの間隔が長くなり、結果として早食いや食べすぎに繋がります。

 2-2. フードが合っていない

特定のフードが合っていないとき、猫はごはんを吐いてしまうことがあります。

このようなケースでは、フードを変更するだけで改善できることがあります。フードが合っていないときに考えられる理由は、次の通りです。

・フードに含まれている素材に体質的に合わないものが含まれている

・形状や大きさが食べづらい

特にフードを変更したタイミングで吐く頻度が増えたときには、フードを疑ってみると良いかもしれません。

 2-3. 胃に毛玉がたまっている

グルーミングをして、胃に毛玉がたまっていくと、猫は吐いて毛玉を外に出そうとします。

特に、ペルシャ系猫など、被毛の長い種類の猫は毛玉がたまりやすいので吐きやすい傾向が見られます。

これは、猫の消化器の健康を保つためにとても重要なことです。

反対に、吐くことが出来ず胃の中に毛玉がたまってしまうのは「毛球症」という病気の可能性があります。

 2-4. 異物の誤飲のため

おもちゃや紐、生えている植物などを誤飲してしまったとき、猫が吐くこともあります。

猫は、警戒心が強い動物であると同時に好奇心が強い動物でもあります。

従って、警戒心よりも好奇心が勝ったとき、口に入れて確かめようとすることがあります。

異物を誤飲したときは、逆に吐けないときの方が心配です。

というのも、食道・胃・小腸に誤飲をしたものが詰まってしまったり、有害な毒を消化吸収してしまったりするリスクがあるためです。

特に好奇心旺盛な子猫の時期は気を付けましょう。

 2-5 病気の症状として吐くことも

猫は元々吐きやすい動物ではありますが、病気が原因で吐いてしまうこともあります。

また、ストレスでおなかの動きが悪くなり吐いてしまうこともあります。

病気が原因の場合には、早急に動物病院に行って診断を受けた方が良いので、次の章で詳しく解説します。


3)猫がごはんを吐くときに疑われる病気

愛猫がごはんを吐いてしまうとき、飼い主さんが最も心配に思うのは「悪い病気だったらどうしよう?」ということではないでしょうか?

あるいは、猫がごはんを吐くので動物病院を受診しようかどうか迷っているという方もいるかもしれません。

この章では、猫がごはんを吐くときに疑われる病気について解説します。

病気ではないことがベストですが、もし病気だったときには早めの対応をすることで軽い症状で済んだり早く回復したりする可能性が高まります。

そのような点を踏まえて、チェックしていただけたら幸いです。


 3-1. 消化器系の病気

まず疑われるのは、胃や腸などの消化器系の病気です。

胃腸の病気にはたくさんの種類があるので、一つひとつ症状などについてチェックしてみましょう。

・食道炎

食道炎を起こしてしまうと、猫は痛みから食べ物を飲み込むことができなくなります。

猫が食道炎を起こしてしまう理由は、プラスチックや魚の骨など尖ったものを飲み込んでしまったとき、熱いものを食べて食道をやけどしてしまったとき、感染症、胃酸が逆流してしまったときなどさまざまです。

食道炎は、動物病院で治療をすれば治るので、早めに治療をしましょう。

・巨大食道症

巨大食道症とは、食道が拡張して胃にものを送り込めなくなるために、ごはんを飲み込めなくなる状態です。

巨大食道症の症状は、厳密にいえばのみこんだものを吐き出す嘔吐ではなく、飲み込む前に吐き出してしまう吐出です。

巨大食道症は死に至るケースもあり、とても危険な病気です(吐しゃ物が気管から鼻や肺に入り、発熱や呼吸困難などを引き起こすため)。

先天性・後天性の両方がありますが、原因がはっきりとわかっていないことや、症状が軽い時には目立った症状があらわれません。

治療の難しさは症状などにもよるので、動物病院で状態を診てもらうことが重要です。

・急性胃腸炎と胃潰瘍

急性胃腸炎や胃潰瘍は、繰り返し吐いたり下痢をしたりします。

急性の場合には重症化しやすく、死に至ることもあるため、一刻も早く動物病院を受診する必要があります。

胃腸炎の中でも、特に炎症がひどく胃がただれてくると胃潰瘍に発展します。

ただし、猫の胃潰瘍の症例はそれほど多くありません。

・慢性胃腸炎

慢性胃腸炎は、炎症により軽い下痢が長く続く病気です。症状としては軽いケースが多いですが、症状が長期間にわたって続く場合、体重・体力の低下や発育不良を招いてしまうことがあります。胃腸炎の原因はさまざまですが、吐き気止めや整腸剤などの使用や消化の良いごはんへの変更などの治療がおこなわれます。

​​​​​​​・胃捻転

胃捻転は、胃がねじれてしまい、食べた食べ物がお腹の中で動かなくなってしまう病気です。

胃捻転になると猫は急激に弱ってしまうため、とても緊急性の高い病気です。

 3-2. 慢性腎不全

腎臓は、体内の毒素を排出するために尿を作る働きを持っています。

慢性腎不全により、腎臓の働きが弱くなってしまうと、毒素が排泄されず全身に回ってしまい、食欲の低下や嘔吐を繰り返すようになります。

一度ダメージを受けた腎臓の機能を元に戻すことはできないので、症状を悪化させないための食事療法や投薬による治療をおこないます。

 3-3. 甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は、喉元にあるホルモンの分泌が過剰に分泌される病気です。

さまざまな症状が見られますが、症状の一つとして下痢や嘔吐が見られます。

甲状腺機能亢進症を発症すると、心拍数が速くなるため心臓病を併発するケースもあります。

 3-4. 腫瘍

消化器官にリンパ腫などの腫瘍ができると、消化管がふさがれ、猫が吐いてしまうことがあります。

腫瘍により見られる症状は、食欲不振・体重の低下・嘔吐・下痢が治まらないなどです。

投薬などの治療をおこなう必要があります。

放置した場合には、腫瘍があちこちに広がってしまったり、病状が悪化したりしてしまうことがあるので、早急な対応が必要です。

 3-5. すい炎

すい炎は、すい臓に炎症ができることにより食欲低下・下痢・嘔吐などを繰り返すという症状を招きます。

ただし、初期段階では下痢・嘔吐などの症状が現れないケースの方が多く、すい炎特有の目立った症状があるわけでもありません。

従って、初期段階での発見が難しく、他の胃腸の疾患との違いが分かりにくい病気でもあります。

すい炎は、重度になると死に至るケースもあるため、いつもと調子が異なると感じたら早急に動物病院を受診するように心がけましょう。


4)急激な様子の変化や慢性的な症状には要注意

猫はごはんをよく吐く動物ではあるものの、原因が病気の場合には死に至るような重度なものもあるのでやはりとても心配です。

そして、病気の種類や症状に関わらず、早期の治療や全快のために大切なことはできる限り早く動物病院を受診することです。

前章で紹介したさまざまな病気の症状を見て「動物病院に連れて行くべきなのか様子見でよいのかがやっぱり分からない」と感じた方もいるでしょう。

飼い主としてペットをかわいがっている以上、万が一のことを考えて不安に思うのは当然のことです。

とはいえ、見極めの方法はシンプルです。

急激な様子の変化や慢性的にごはんを吐いてしまうとき、下痢や発熱などのその他の症状を併発している時にはその他の病気の可能性があるので、早急に動物病院を受診すべきです。

ここで、動物病院を受診することは、診断を受けて飼い主さんが安心をするためにも大切なことです。そして、これらの症状が現れていない時には、様子見で問題ないでしょう。

様子見をする際に「できるだけ愛猫の身体に負担をかけたくない」「吐かずに美味しくごはんを食べてほしい」という気持ちを強く感じる飼い主さんは、消化の良いごはんに変更するという手段もあります。

また、食事の回数を増やしたり、1回の食事量を少なくし胃に負担を少なくするようにしましょう。

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5)まとめ

猫は、とてもよくごはんを吐く動物として知られています。

従って、嘔吐が1週間に1度以下の頻度で、なおかつ普段通り元気にしている状態であれば、病気であるとは言い切れません。

ただし、下痢や発熱などの症状を伴っている場合や、吐き続けている場合などに関しては、病気を伴っている可能性があります。

消化器系や胃腸などの病気は命にかかわるものや重症化してしまいやすいものもあるので、病気が疑われる際には動物病院をできるだけ早く受診しましょう。

飼い主さん自身が安心を得るためにも動物病院の受診は大きな意味があります。

また、様子を見る場合にせよ動物病院を受診する場合にせよ、頻繁に吐くことを繰り返している時には体質的にフードが合わない可能性があります。

その場合はフードの給与を直ちに中止しかかりつけの動物病院にご相談ください。


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