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犬にとってたんぱく質の必要量や摂取方法とは?

「健康で体の丈夫な犬として育てるには、やっぱりたんぱく質が大事!」

「でも、どんな栄養でも摂りすぎは良くないの?」

「犬に適量のたんぱく質を与えるにはどうしたらいいの?」

愛犬の健康を考えるとき、普段のドッグフードなどの栄養素が気になる飼い主さんは多いと思います。

そして、ドッグフードのパッケージなどを見ていると「たんぱく質30%以上」「良質な動物性たんぱく質を配合」など、たんぱく質についての情報が記載されていることも少なくありません。

そこで、この記事では愛犬家の方のために、良質なたんぱく質の理想的な摂取量や摂取方法などについて解説します。


目次[非表示]

  1. 1)犬が必要とするたんぱく質の摂取量とは
  2. 2)犬がたんぱく質を過剰摂取することによる3つの問題
    1.  2-1. 肥満
    2.  2-2. 腎臓・肝臓への負担
    3.  2-3. 病気・疾患
  3. 3)犬のたんぱく質不足による3つの問題
    1.  3-1. 発育不全
    2.  3-2. 体力の低下
    3.  3-3. 不調の症状
  4. 4)犬がたんぱく質を摂取する方法
    1.  4-1. ごはん
    2.  4-2. おやつ
    3.  4-3. サプリメント(プロテイン)
  5. 5)犬のたんぱく質摂取には良質なドッグフードを!
    1.  5-1. 良質なたんぱく質
    2.  5-2. 年齢に合ったドッグフード
    3.  5-3. 余分なカロリーを控える
  6. 6)まとめ


1)犬が必要とするたんぱく質の摂取量とは

前提条件として、犬が健康に過ごすためには必要量のたんぱく質を摂取しなくてはなりません。

詳しくは次の章以降で解説しますが、適量のたんぱく質を摂取出来なかった場合には、主に健康面においてさまざまなトラブルが生じてしまうためです。

犬や人間を含めた全ての動物にとってとても重要な役割を果たすたんぱく質ですが、そもそもたんぱく質とはいったい何なのでしょうか?

簡単にいえば、たんぱく質は動物にとって最も重要な三大栄養素の一つで、肉や内臓および爪や毛など体の多くを占めている構成成分であり、たんぱく質は犬にとっては重要な栄養素になります。

たんぱく質は、20種類あるアミノ酸が連なって出来ており、犬が元気に育つためには、たんぱく質もしくはアミノ酸を摂取しなくてはなりません。

たんぱく質供給源としては、牛肉、鶏肉、魚肉、コーングルテンミール、大豆などがあります。

では、一体どの程度たんぱく質を摂取すれば良いのかというと、AAFCO(アフコ=米国飼料検査協会)の出しているガイドラインが参考になります。

AAFCOとは、ペットフードの栄養基準などの発表を行っているアメリカの団体であり、世界においても権威のある団体です。

AAFCOのガイドラインによると、子犬が成長を維持するために必要なたんぱく質の量は、ドッグフード(ドライフード)中の22.5%以上、成犬では18%以上とされています。

ただし、この数値はたんぱく質の内容によって異なります。

動物性たんぱく質の場合、犬はほぼ100%吸収することができますが、植物性たんぱく質は吸収率が低下してしまうためです。

アメリカの調査ではありますが、ほとんどのドッグフードは動物性たんぱく質と植物性たんぱく質が混合となっており、実質の吸収率は75~90%程度の数値となっているため、それらを踏まえてドッグフードのたんぱく質量を考えなくてはなりません。

さらに、年齢・活動量・生活習慣・成長段階・健康状態によってたんぱく質の必要量は異なります。


2)犬がたんぱく質を過剰摂取することによる3つの問題

「たんぱく質不足になってしまうのは良くなさそうだから、たんぱく質がたくさん配合されたドッグフードを選ぶのが良いってこと?」といった考えを持つ方はいらっしゃいませんか?

しかし、実はたんぱく質の過剰摂取も犬にとっては望ましい事ではありません。

この章では、犬がたんぱく質を過剰摂取することで起こる3つの問題について解説します。


 2-1. 肥満

まず、懸念しなくてはならないことは肥満の問題です。

たんぱく質の過剰摂取が肥満に繋がってしまう理由は以下の3点です。

・嗜好性があがり、食いつきがよくなるため食べ過ぎてしまう

・たんぱく質そのものにカロリーが含まれるため

・たんぱく質を過剰摂取した場合、犬の体内に吸収されず脂肪として蓄積されるため

摂取をしたたんぱく質がそのまま筋肉になるわけではないということを、飼い主さんが理解しなくてはなりません。

 2-2. 腎臓・肝臓への負担

たんぱく質の摂取は、肝臓や腎臓などの臓器への負担になってしまうこともあります。

というのも、たんぱく質は塊が大きいので消化や排せつをする際に、臓器にかかる負担が大きいためです。

特に、臓器の機能が低下してくるシニア犬の場合、これらの臓器への負担が体調の不調につながってしまうことが多いため、より慎重に注意する必要があります。

 2-3. 病気・疾患

たんぱく質の過剰摂取は、病気の原因になってしまうこともあります。

代表的な例は、以下の2つの病気です。

・腎機能障害(腎不全など)

腎臓は、尿を作ったり、体内の血圧を一定に保ったりする機能を持つ臓器です。腎機能障害の原因を一つに特定することは難しいですが、高たんぱく質過剰なごはんが続くと臓器に負担がかかり、徐々に腎機能障害に負担がかかり、腎臓の数値が進行してしまうことがあります。腎機能が低下してしまうと、食欲低下・体重減少・嘔吐・脱水などの症状を招くことがあります。

・尿路結石

動物性たんぱく質には、ストラバイト尿路結石の形成に影響を与える尿をアルカリ性にしてしまう素因があります。

犬の体質や体調などにもよりますが、たんぱく質の過剰摂取が尿路結石に繋がってしまうことがあります。

上記のように、たんぱく質の摂取は非常に重要なことですが、やはり過剰摂取は良くないものです。


3)犬のたんぱく質不足による3つの問題

続いて、犬のたんぱく質不足による問題についても解説します。

過剰と比べると、たんぱく質不足についてはデメリットがなんとなくイメージしやすいのではないかと思います。

しかしながら、漠然としたものではなくリスクを正しく理解することはとても重要です。


 3-1. 発育不全

たんぱく質は、犬にとって筋肉を始めとした体の原料であり、強い骨を作るためにも必要不可欠なものです。

特に子犬の時期には、たんぱく質の量が不足してしまうと、強い体が作られません。

たんぱく質がなければ、犬は大きくなったり頑丈な身体になったりすることもできないということです。

 3-2. 体力の低下

体を構成する成分であるたんぱく質が不足することで、体力面の大きな低下も懸念されます。

体力が低下すると、散歩が嫌いになって余計に体力が低下してしまうなどの悪循環のサイクルに陥りやすいので、できるだけ早く意識して不足の解消に取り組む姿勢が大切です。

 3-3. 不調の症状

たんぱく質は、成長や健康の維持のために不可欠なのでさまざまなトラブルを引き起こします。

 ・大量の抜け毛

 ・貧血

 ・体毛のツヤが失われる

また、免疫力が弱くなってしまい病気をしやすくなってしまったり、痩せたくて続けているのに反対に代謝が落ちて痩せにくい体質になってしまったりするなどの症状があらわれてしまうこともあります。

たんぱく質は、皮膚や被毛の原材料として大切なひとつです。

また、筋肉維持にも大切ですのでたんぱく質を意識して摂取することで健康の維持へと繋がります。

4)犬がたんぱく質を摂取する方法

たんぱく質の過剰摂取や不足を防ぐためには、まず犬がどのようにたんぱく質を摂取しているのかを知る必要があります。

大きく分けてたんぱく質の摂取方法は3つしかないので、ポイントをしっかりと押さえておきましょう。


 4-1. ごはん

たんぱく質を含めた栄養摂取の基本となるのは、毎日のごはんです。

毎日のごはんの質と量が適量のたんぱく質を摂取できるかどうかを大きく左右します。

ごはんの与え方を考える際、ドッグフード(ドライフード・ウェットフード)と手作り食の2通りの選択肢があります。

あるいはドライフードの上にレトルトの食材をかけるなどのひと手間を加えている方もいらっしゃると思います。

この時、栄養のバランスという点ではドライフードを中心に考えるのが最も現実的です。ウェットフードは、食事のアクセントやご褒美としてはとても良いですが、ウェットフードのみでは十分な栄養が摂れなかったり、コストが高くついてしまったりするなどのデメリットが生じる場合があります。

では、たんぱく質摂取において理想的なドッグフードとはどのようなものでしょうか?

ポイントは、次の3点です。

 ・年齢に応じたドッグフードを目安量与えること

 ・記載されているドッグフードの配合量

 ・動物性たんぱく質と植物性たんぱく質がバランス良く配合されていること

また、手作りごはんは、栄養の管理がとても難しいという点があります。

獣医師や管理栄養士など専門的な知識を持っている方を除けば、手作り食のみでは栄養の偏りが生じてしまう可能性が高いでしょう。

 4-2. おやつ

市販されている犬用のおやつの中には、質が豊富に含まれているものも少なくありません。

例えば、鶏肉のささ身などは、高たんぱく低カロリーなおやつです。成長期や授乳中の犬で、普段のごはんでたんぱく質の必要量が摂取できていない時には、おやつでの栄養の補助をすることも効果的です。

嗜好性が高いおやつは、食いつきという点でも期待できるのではないでしょうか?

 4-3. サプリメント(プロテイン)

健康補助食品として犬用サプリメント(プロテイン/アミノ酸)も市販されています。

一般的に、アクティブ犬・シニア犬の筋肉維持などを目的として利用されています。ただし、基本的には犬のたんぱく質は普段のごはんから摂取出来るので、飼い主さんの判断でプロテインを使用するのはおすすめできません。

むしろ、たんぱく質の過剰摂取になってしまうなどのトラブルに繋がるリスクがあります。

また、サプリメントの種類によっては、たんぱく質以外の配合成分が愛犬にとって良いものかどうかも見極める必要があります。

プロテインに限ったことではありませんが、サプリメントを愛犬に与える際には基本的に獣医師などの専門家に相談をしたうえで、判断をするようにしましょう。


5)犬のたんぱく質摂取には良質なドッグフードを!

最後に、良質なドッグフードを見極め、愛犬の健康の調子を整えるための秘訣を3点紹介します。

難しく考えすぎる必要はありませんが、ここで紹介するポイントを押さえていただくことで、健康に配慮した食事を摂ることができます。


 5-1. 良質なたんぱく質

たんぱく質に関しては、量も重要ですが質についても重要です。

たんぱく質のバランスを図るうえで重要なポイントは2点あります。

①アミノ酸スコア

アミノ酸スコアとは、アミノ酸のバランスを数値化したものです。

たんぱく質の原料となるアミノ酸を体内で吸収してたんぱく質に変えるには、バランスが大きな役割を果たします。

例えばお肉・魚・卵などの動物性たんぱく質の多くはアミノ酸スコアが100です。

摂取したたんぱく質のほとんどを犬は体の中で栄養に変えることができます。

一方、植物性のたんぱく質はそれに比べてアミノ酸スコアがかなり劣ってしまいます。

②必須アミノ酸

必須アミノ酸とは、犬が体内で作ることができないアミノ酸のことです。

必須アミノ酸は体内で作ることができないため、ごはんで補うしかないためです。

20種類あるアミノ酸の内、犬の必須アミノ酸は10種類ありますが、必須アミノ酸が含まれているドッグフードを選ぶことが大切です。

 5-2. 年齢に合ったドッグフード

たんぱく質の摂取量を考える際、愛犬の年齢に関しても非常に重要なポイントになります。

たんぱく質だけの問題ではありませんが、年齢に適したドッグフードを与えることはとても大切なことです。

また、体重によってドッグフードは目安の摂取量が記載されているので、摂取すべき摂取量を大きく逸脱しないようにも注意しましょう。

 5-3. 余分なカロリーを控える

近年では、高たんぱく低カロリーが推奨される傾向にあります。

確かに、肥満傾向のある犬がとても増えています。あわせて運動をすることが健康維持に効果的です。

体型や体質にもよるため、一概には言えませんが、特に散歩が不足しがちな犬や室内犬については、たんぱく質を与えることを意識して手作り食を与えたり、おやつを与えたりすることで、逆にカロリー過多になり栄養バランスを崩してしまう傾向が見られます。

まずは、栄養バランスの取れたドッグフードを与えることを意識しましょう。

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6)まとめ

愛犬の栄養を考えるうえで、たんぱく質の摂取は非常に重要なポイントです。

というのも、たんぱく質は体を作る原料であったり、欠かせない役割を果たしたりする栄養素だからです。

たんぱく質が不足してしまうと十分に体が成長しなかったり、元気がなくなったりしてしまいます。

一方、たんぱく質の過剰摂取についても注意すべき問題です。たんぱく質の過剰摂取は、犬の臓器への負担になってしまったり、肥満を招いたりしてしまうことがあるためです。

たんぱく質を制限が推奨されている病気には、慢性腎不全・高アンモニア血症腹水を伴う重度な肝臓病などがあります。

効果的な対策は、栄養バランスが整っており、良質なたんぱく質をバランスよく配合したドッグフードを、ドッグフードに記載されている目安の分量の通りに与えることです。

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