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先住猫がいるときの複数飼育の始め方|注意点やコツを完全解説

「先住猫がいるけど、2頭目を飼いたい」                   

などのように、複数飼育に憧れている飼い主さんは少なくありません。

単独飼育でも十分にかわいらしく楽しいものですが、複数飼育をすると愛らしさは2倍にも3倍にもなります。

それぞれの猫の個性が感じられ、よりいっそう愛着が深まるでしょう。

しかし、複数飼育ならではの大変さもあります。単独飼育するときとは勝手が大きく異なり、トラブルや負担が大きくなってしまうケースは珍しくありません。

この記事では、先住猫を飼育している方に向けて、複数飼育の注意点やコツを解説します。

目次[非表示]

  1. 1)先住猫がいても2頭目を飼える?
  2. 2)先住猫がいるときに注意すべきポイント
    1.  2-1. 複数飼育は費用がかかる
    2.  2-2. スペースの問題
    3.  2-3. 猫同士の相性
    4.  2-4. 近隣の状況やマンションの規約
    5.  2-5. 災害時の避難方法
  3. 3)複数飼育に向いている先住猫の特徴・性格
    1.  3-1. 年齢・性別
    2.  3-2. 種類
    3.  3-3. 3つのタイプ
  4. 4)先住猫と新入り猫との対面のさせ方
    1.  4-1. 新入りの猫はケージに入れて距離を取る
    2.  4-2. ケージ越しの対面
    3.  4-3. 少しずつ対面時間を伸ばしていく
  5. 5)先住猫と新入り猫を引き合わせる際の注意点
    1.  5-1. ウイルス検査・避妊去勢手術を済ませておく
    2.  5-2. トライアルを活用する
    3.  5-3. 先住猫を優先する
  6. 6)まとめ


1)先住猫がいても2頭目を飼える?

まず、猫を飼育している方の中で、複数飼育をしている方の割合がどの程度なのかについてチェックしてみましょう。

日本ペットフード協会のアンケート調査「猫 飼育・給餌実態と支出」によると、1頭で飼われている猫の数と複数飼育されている猫の数とを比較すると、以下の件数となっています(飼育頭数ベース)。

・単独飼育・・・553頭

・複数飼育・・・859頭

意外に思われるかもしれませんが、飼育頭数の比較では単独飼育よりも複数飼育されている猫の方が多いというデータとなっています。

もちろん、複数飼育に全くハードルがないわけではありませんが、複数飼育が珍しいことでないのはお分かりいただけると思います。

参考:猫 飼育・給餌実態と支出


2)先住猫がいるときに注意すべきポイント

先住猫がいるときには、特有の注意すべきポイントがあります。

ポイントさえ押さえれば複数猫の飼育はずいぶんとスムーズになるので、チェックしておきましょう。


 2-1. 複数飼育は費用がかかる

最初に押さえておくべきポイントは、お金の面です。当然のことですが、複数飼育は単独飼育よりもお金がかかります。

上述のアンケート調査「猫 飼育・給餌実態と支出」においても1頭飼育と複数飼育と平均費用の違いが以下のように紹介されています。


平均値

中央値

単独飼育
7,252円
5,000円
複数飼育
12,194円
8,000円

※中央値とは、最も多いボリュームゾーンのことです。

平均値の場合、少数の層が2万円・3万円と費用を使用すると数値が上に引っ張られます。

しかし、中央値は最も多くの人が分布する層を示すため、より参考にしやすいデータです。

データの中央値を参照すると、単独飼育するよりも複数飼育の方が1.6倍程度の費用がかかっていると理解できます。

費用の内訳として考えられるのは、食費・治療費・健康診断やワクチンの費用・消耗品代です。

食費や消耗品はまとめ買いによって多少費用を軽減できますが、治療費や健康診断にかかる費用は削減・節約が難しい項目です。

 2-2. スペースの問題

猫は縄張りをもつ動物であるため、先住猫がいる場合はそれぞれのスペースを確保しなくてはいけません。

とはいえ、猫はそれほど多くのスペースを必要とする動物ではありません。室内飼育の際に必要なスペースの目安は、以下のとおりです。

猫が自由に出入りできる部屋の数=猫の頭数+1

例えば、猫を2頭飼育する際は3部屋、3頭飼育する際には4部屋必要です。

 2-3. 猫同士の相性

猫も人間と同じように、それぞれ個体ごとに性格があります。

従って、例え環境が整っていたとしても相性が合わなければ、ケンカをしたり互いにストレスを感じたりするなどのトラブルが生じます。

相性は、実際に猫同士を引き合わせてみないとわかりにくい問題ですが、この後の章で相性の良い組み合わせのコツなどを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

 2-4. 近隣の状況やマンションの規約

猫の複数飼育をしていると、近隣住民とのトラブルや物件オーナー・管理人とのトラブル(賃貸物件の場合)が生じやすくなります。

飼い主さん自身が感じている以上に、猫を複数飼育すると鳴き声や物音が近所に響きやすいためです。

マンション・アパートによっては、ペットの飼育許可数が1頭までと制限されていることもあります。

トラブルを未然に防ぐには、まずは規約を確認し、続いて近所の住民に対して迷惑をかけないように細心の注意を払わなくてはなりません。

 2-5. 災害時の避難方法

非常時の対応についてあらかじめ対策を考えておくことも大切です。

単独飼育であれば、飼い主さんが一人でもキャリーバッグなどに入れて連れ出せますが、複数飼育の場合は手が足りなくなってしまいます。

さまざまなケースを想定して、どのように避難させるのかを家族と話し合うなど、事前シミュレーションしておく必要があります。


3)複数飼育に向いている先住猫の特徴・性格

猫の複数飼育には、先住猫の特徴や性格によって向き・不向きがあります。

年齢と性別・種類・性格の3つの側面から、猫の複数飼育の相性について解説します

 3-1. 年齢・性別

年齢に関して相性が良いのは、以下の組み合わせです。

◎    子猫×子猫

子猫同士は、友達関係になることもあり、最も相性の良い組み合わせです。

〇 成猫(先住猫)×子猫

先住猫が後から来た子猫の面倒を見てくれることがあります。

これら2つ以外の組み合わせは、基本的には悪い組み合わせです。

特に、ほかの猫と深くかかわらないまま大人になった猫の場合は、複数飼育をしようとしても難しい傾向があります。

なかでも相性が悪いのは以下の組み合わせです。

✖ オスの成猫(未去勢)×オスの成猫(未去勢)

互いの縄張り意識により、激しいけんかを繰り返す可能性があります。

✖ 高齢猫×子猫

活発に走り回る子猫の動きが、高齢猫にとってストレスになることがあります。

血縁関係がある場合や相性の悪い組み合わせでも例外的に仲良くなるケースはありますが、先住猫が子猫であれ、成猫であれ、後から迎え入れる猫は子猫が望ましいでしょう。

 3-2. 種類

複数飼育に向いているのは、おとなしく、おだやかな性格の品種の猫です。

具体的には、以下の4種がおすすめです。

・ラグドール

・エキゾチックショートヘア

・ペルシャ

・メインクーン

上記の4種であっても個体ごとに性格の違いがあるため、目安として参考にしてください。

これらの品種は、人にもなつきやすいので飼い主さんとのコミュニケーションを取りやすいという面でもメリットがあります。

 3-3. 3つのタイプ

猫の性格・特性は大きく分けて3つのタイプがあります。

・他の猫が好きな猫

・飼い主さん(人)が好きな猫

・自分にのみ興味がある猫

それぞれの組み合わせによって相性が異なるので、まずは先住猫の性格を考えてみましょう。相性が良いのは以下の組み合わせです。

・他の猫が好きな猫×他の猫が好きな猫

・自分にのみ興味がある猫×自分にのみ興味がある猫/飼い主さん(人)が好きな猫

先住猫のタイプが飼い主さん(人)を好きなタイプの場合、嫉妬心を抱きやすいため、新入り猫がどのタイプであっても、うまくいかない傾向があります。

 

4)先住猫と新入り猫との対面のさせ方

複数飼育をする際には、先住猫と新入り猫との対面の仕方も大切です。

この章では、対面のさせ方に関する3つの段階に関して解説します。


 4-1. 新入りの猫はケージに入れて距離を取る

新入り猫がスムーズになじむためには、最初から距離を近づけすぎないことが大切です。

そのためにおすすめの方法は、ケージを利用する方法です。

新入り猫をケージの中に入れて、互いの距離感に注意しましょう。

新入り猫をケージに入れる期間は数日から数週間程度です。

先住猫が新入り猫に興味を示しているかなど、様子をみながら対面のタイミングを計っていきましょう。

 4-2. ケージ越しの対面

先住猫を新入り猫のいる部屋に入れるようにして、ケージ越しに対面させます。

猫同士が威嚇をしあったり、怖がっていたりする様子があれば、まだタイミングではないので、対面させないようにしましょう。

この段階でも、飼い主さんは無理に猫同士を近づけようとせず、見守る姿勢を取りましょう。

 4-3. 少しずつ対面時間を伸ばしていく

ケージ越しの対面が順調に進んだとしても、最初から長時間一緒にいさせると負担になる場合があります。

先住猫と新入り猫を引き合わせるときには、気まぐれな猫の特性を理解して、少しずつ進めていく姿勢が重要です。

短時間からスタートして、少しずつ一緒にいる時間を長くすることで、無理なく2頭の猫をなじませられます。


5)先住猫と新入り猫を引き合わせる際の注意点

先住猫と新入り猫を引き合わせる際に、必ず注意をしておきたい点がいくつかあります。

この章では、特に重要な点を3点解説します。


 5-1. ウイルス検査・避妊去勢手術を済ませておく

先住猫と新入り猫の両方に、ウイルス検査と避妊手術をおこなっておきましょう。

片方の猫が感染症にかかっていると、複数飼育下においてうつってしまうリスクがとても高いです。

命に関わる感染症も少なくありません。万が一、感染症が見つかった際には、基本的には治療が完了するまで2頭を隔離しなくてはなりません。

その他、具体的な指示は獣医師の指示・アドバイスに従ってください。

避妊去勢手術は、予期せぬ妊娠を避けることに加えて、猫同士の情緒の安定にも良い影響が期待できます。

手術をすることで、発情期特有の気性が荒くなってしまったり、外を徘徊したりするなどの問題行動が大きく軽減されるためです。

特に複数飼育の場合は、発情期に猫同士が激しくけんかをしたり、ひどく夜鳴きをしたりすることがあります。

発情によるストレスがなくなり、性格が穏やかでおとなしくなるとも言われています。

 5-2. トライアルを活用する

猫同士の相性は、個体の性格の相性もあるため、実際に引き合わせてみるまでは分かりません。

そのリスクを軽減する方法の一つに、トライアル期間の活用が挙げられます。

トライアル期間とは、先住猫との相性やご家庭での飼育の可否をチェックするためのお試し期間のことです。

トライアル期間が設けられていない場合、先住猫をペットショップに連れて行く方法もオススメです。

ショーケース越しに猫同士の顔を合わせて見たり、ショップ店員さんに依頼して一時的に店内で引き合わせをさせてもらったりするなどの方法があります。

このように、実際に引き合わせをすれば、少しでも性格の不一致を避けることが可能です。

 5-3. 先住猫を優先する

複数飼育をする際には、必ず先住猫を優先しましょう。

新入り猫がやってくる前と比べて行動などが制限されることになると、嫉妬から新入り猫に対して敵対心や攻撃性を示す事があります。

具体的にどのように優先するのかについては、先住猫がやりたいと思っていることを、できるだけかなえてあげる姿勢をとることです。

例えば、甘えたがっているときに甘えさせてあげたり、ごはんを欲しがっているときに新入り猫よりも先に与えたりするなどです。

常に先住猫をかまうという意味ではないため、注意しましょう。(猫はマイペースで気分屋の部分もあるため、やりたいようにさせてあげる姿勢が大切です)


6)まとめ

先住猫がいるご家庭で、複数飼育に憧れている方は少なくありません。

実際に、複数飼育をしている飼い主の方も多くみえます。

ただし、単独飼育の場合と比べて独自の大変さもあります。

費用の面や猫同士の相性の面など、複数飼育のポイントを押さえながら対応することが重要です。

先住猫の性格や年齢・性別などとの相性を考えながら、できるだけ相性の良い猫を探すようにしましょう。

猫同士は、急に距離を近づけるとストレスになる可能性が高いので、少しずつなじませる姿勢が大切です。

また、複数飼育をスタートしたら、常に先住猫を優先する姿勢をとりましょう。

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